君とこんぺいとう
「何でそうなるんだ?」

お昼を食べながら土曜のことを話すと
田代くんはあきれたように言った。

「だって…」

大きく溜息をつくと田代くんは言った。

「でもそうなるような気がしてた」

「え?」

「小川の性格、分かってるし」

私は下を向いて唇をかんだ。

「本当にそれでいいのか?」

「…分からない」

「そうか」

田代くんは私の頭を
優しくポンポンすると言った。

「まあ、もう少し考えたらいいよ。
話ならいつでも聞くから」

「…ありがと」

私はこぼれ落ちそうになる涙をぬぐった。


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