君とこんぺいとう
「隼人…」

「萠、携帯に連絡したんだぞ。
電話もメールも返事がないから
何かあったかと思って来たんだ」

私の頭の中には病院での出来事がフラッシュバックした。

「…ごめん。。会社に行ってたから」

「萠、さっきまで田代といたの?」

驚いた私見て、隼人は言った。

「階段の踊り場から外を見てたら
2人が見えたから」

「…うん、会社で会って
仕事のあとご飯食べてきた」

うつむいて隼人の脇をすり抜けようとしたとき、腕を捕まれた。

「萠、俺のメール見なかった?
久しぶりに会いたいって書いたんだけど」

「メール見てなかったから…。
ごめんね、隼人。今日は疲れてるから」

隼人と話すのも限界だった。
今日は一人でいたかった。

「萠、どうしたんだよ。
なんで俺を見てくれないんだ?」

隼人は怒ったように言うと私の肩をつかんだ。
そして、私の顔を見て動きを止めた。

「萠…?」

私は涙を隠すように顔を背けた。

「隼人、どうして…?」

「え?」

「どうして茜さんとキスしたの…?」

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