君とこんぺいとう
私は寒い中で待ち続けてくれた隼人のために
温かい紅茶を淹れた。

「これ飲んで」

「ありがとう」

隼人は紅茶を一口飲むと大きく息をついた。

「よかった。萌が帰ってこないような気がしてたから」

私は本題に入るのが怖くて、話をそらした。

「隼人、夜ご飯食べてないでしょ?
何か簡単に作るから、待ってて」

「萌」

「テレビでも見ててよ」

私がテレビをつけようとリモコンに手を伸ばしたとき
隼人がその手をつかんだ。

「萌、ここに座って」

隼人は静かに言った。

「ちゃんと話がしたい」

隼人を見るとまっすぐに私を見ていた。

(どうして隼人の瞳はこんなにきれいなの…?)

久しぶりに隼人の瞳を間近に見て
場違いにも見とれてしまう自分がいる。

「萌」

「分かった…」

私は隼人の隣に座った。

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