甘口恋愛
私のクラスは、2年1組。

廊下から、騒がしい声が聞こえる。

たぶん、転入生が来ると言って大騒ぎ

しているんだろう。

私は、ゆっくりドアを開け教室に入ると、

教室は、一気に静まり返った。

こういう雰囲気って苦手・・・。


「みんなーっ!早く席に着けーっ!

 みんなも聞いてたと思うけど、
 
 このクラスに転入生が来たっ!

 それじゃあ、木下!!なんか一言っ!!」

な、なんかって・・・。

「千葉県から来ました。

 木下遥奈です。よろしくお願いします。」

「それじゃあ、木下の席は、

 三浦の隣だなっ。

 三浦~っ!いろいろ教えてやれよっ!」

「・・・・。」


席に着くと、前の席の子が

すぐに話しかけてきた。

「遥奈ちゃんッ!!私、酒井彩乃っ!!

 彩乃って呼んでっ。よろしくねっ。」

「うんッ!!遥奈って呼んでっ。」

「うんっ!!遥奈は、千葉から引っ越して
 
 来たんだよねっ。いいなぁ~っ。

 千葉だったら、毎日ディズニーランド

 行き放題だったじゃんっ。」

「そうなんだよぉーっ。でも、もう

 あんま行けなくなっちゃたよぉ。」

「まっ、そんなへこむなってっ!

 これからは、愛知県民として、

 共に生きていこうっ(笑)」


そんな話しをしていくうちに、彩乃とは、

すぐに打ち解けた。











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