空―君カラノ贈リモノ―



そして、月日はあっという間にながれていった。

今日は出産予定日。

7月7日。

七夕の日―。

私は朝起きてお腹が凄くいたかったのでお母さんを呼んだ。

これが陣痛か…。

たしかに痛い…。

そしてお母さんの車で病院に行った。

ついに生まれるんだ。

私は看護師の指示に従って、ゆっくり息を吐いた。

お腹が痛い。

痛いってもんじゃない。

「ウッ…!アーッ!」

もう無理…。

「頭出ましたよ。あとちょっとです。力んでください」

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