空Ⅱ
「あっ‼大和さん、ココっす‼」
「おー、ありがとな」
声のした方を見ると、明杜が席を立って手を振っていた。
その隣には、要と拓海と遊星もいた。
「俺ら先に食ってたんで気にしないでください」
「あれ…⁇希紗さん⁈」
あ…気づかれた。
「よく気づいたな、遊星」
「当たり前ですよ‼俺、希紗さんのこと大好きだし」
「…お前かわいいなあ、相変わらず」
頭をポンポンとしてやると、すごい嬉しそうな顔で笑ってくれた。
それから少し話していると、他の3人が遊星を呼んだ。
「希紗さん、俺ら先に失礼します。暇な日に遊びに行きましょー‼」
「そうだな。これが落ち着いたら、皆でどこかに行こっか」
「はいっ‼」
最後に4人そろって、可愛い笑顔を向けてから食堂から出て行った。