空Ⅱ
「はぁ…はぁ…もう絶対大和の後ろには乗らない…」
「こんなもんかぁ⁇」
楽しそうに笑う大和を睨んでから、バイクから降りてヘルメットをとった。
そして、目の前の建物をみて私は目を見開いた。
「…ここ…。…なんで連れてきたの⁇」
少し、声が震える。
「そろそろ、仕返しタイムかなーって思ってな」
ニヤッと笑う大和を見てから、もう一度目の前の建物に視線を移した。
「…美佳…」
「よし!行くぞ」
大和達に連れられて、私は『白銀高校』という文字を横目に、門をくぐった。