空Ⅱ

きゅう





いつも居た、空き教室の前。



私は深呼吸をして、目を伏せた。





私は強い。


だから、負けるわけがない。








そう、自分に言い聞かせてから目を開いた。











「行こう」










私の言葉を合図に、ガラッと教室の扉が大和によって開かれた。
















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