空Ⅱ
「とにかく、私を殺そうとして空牙まで奪ってくれたあんたのこと…まだ許してない」
ぐっと思い出を抑え込んで、美佳を睨む。
「…後処理、してもらうよ」
「て、ことで。お前は俺らと遊ぶんや」
ガッと美佳の肩を抱いたのは、大和。
その隣には祥もいる。
「えっ…ちょっ…どうゆうこと⁈」
「それは俺らが教えたる」
笑ってるけど、笑ってない。
怖いわ。
殺気ちょっと出てるし…。
「じゃ、行こっかー」
「ちょ…離してよ‼」
「…2人とも、殺さんといてよ」
「おーう」
大和と祥は美佳を連れて、教室から出て行った。