空Ⅱ



「俺にとって希沙はいて当たり前だったんだ。だから、大切なことを忘れてた」




希沙が涙が溜まった目で俺を見る。




「俺、総長は希沙じゃねぇと嫌なんだ」





俺の言いたいことを言うと、希沙の目に溜まっていた涙がこぼれ落ちた。






「…っ私なんかで…いいの⁇優のほうが…ッ絶対、いい総長になるのに…⁇」



「俺が総長なんかできねぇよ…。信じることを一瞬でも忘れた俺になんか」






俺は苦笑いを浮かべた。







「総長‼ホントにすいませんでした‼」



そんな時、突然羅羽が大きな声を出した。










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