空Ⅱ





「そうだね」



私は美佳に近寄った。




「ごめっ…ごめんなさ…っ」





怯え、涙を流しながら言葉をつむぐ。







「美佳、なんでこっちに来たの⁇私を…殺すため⁇」



「っ…ちがっ…」






美佳は首を横に振った。







「私はっ…ただ…希沙が羨ましかったの…っ‼」




「…羨ましい⁇」







羨ましがられる理由が私にはわからない。
















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