空Ⅱ




「最近さ、梓って龍くんと仲良いよね」





笑顔なのに、どこか尖ったように感じる藍の言葉。



次の時間は移動教室で廊下を歩いている時だった。




前の方で騒いでいる龍が目に入る。








「そんなことないよ?」









なんとか誤魔化して、その場は乗り切った。









でも、それから龍と話していると藍が割り込んできたりした。





うちと龍が近づかないようにしているみたいに。










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