空Ⅱ




私はそれから奇跡的に命をとりとめた。



病院で目が覚めた私は…独りだった。



お母さんとお父さんと陸はいた。

でも…。


…美佳がいなくなった。


美佳が1番の仲良しだったのに…。





「なんで生きてるんだよ…。死にたかった…。」



生きれて普通は喜ぶのに、私は涙を流していた。



「希沙…。何があったかは知らない。でも…簡単に死にたいとか言うんじゃねえ!!」



私の呟きがお母さんに聞こえていたらしくて、すごい怒られた。



いいじゃん…。


どうせ…陸がいるんだし。


私がいなくなったって…何も困らないでしょう??






だから…死なせてよ…。











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