空Ⅱ

よん





梓の過去は、裏切りの連続。




「龍にはメールで別れるって言ったんだけどな」




ここに来てから梓は悲しそうな、寂しそうな顔しかしていない。





「梓、羽雲のことどうするつもりだ?」



「そうやな…このまま逃げてるわけにはいかんしなあ」





でも、羽雲は話を聞けるような状況じゃなかったな。




んー…。





あいつにちょっと頼むかな。



あんまり会いたくないんだけど…。








「ま、羽雲は私がなんとかする。だから、梓は話したい?それとも…話したくない?」



「…話したい」







梓は私の目をみて、はっきりと言い切った。





「ん。わかった。とりあえず、今日は解散!また明日な」





私がそういうと、3人はそれぞれ倉庫を後にした。









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