空Ⅱ




それから毎日喧嘩をした。



【黒いパーカー】

これが私のトレードマーク。


いつのまにか最強と謳われるくらい強くなった。


名前は私が言いたくないから言わない。


そんな状況で付いた名前が、氷鬼。


何年か前にもすっごい強い人、氷鬼がいて、その人に似ているから、らしい。







あの日も喧嘩をしていた。

「チッ…。弱い癖に喧嘩売ってんじゃねぇよ」

地面に伸びているやつらを見ながら呟く。


「つまんねぇな…」


喧嘩は気分のいいもんじゃない。

それなのに暇つぶしにもなんねぇとか、最悪だ。




「おっ!!みつけたー!!」



その場を後にしようと足を動かそうとした時、後ろからでっかい声が聞こえた。


バッと後ろを振り返ると、金髪の男がいた。


「おー。ほんまやな」


その後ろから黒髪の関西弁の男が出てきた。


辺りは暗くて、公園の電灯でなんとか見えていた。



「何か用ですか??」



冷たい目で2人を見据える。









< 18 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop