空Ⅱ
翌日。
梓と悠真に倉庫まで来てもらった。
「希沙?どうしたん?」
「あ、急によびだしてごめん」
梓が不思議そうな顔をしているから、とりあえず笑いかけた。
「それはいいんやけど…」
「まあ、スグにわかるよ。そろそろ来るかなー」
チラッと時計を見ると、すぐにバンッと扉が開いた。
「おまっ…!人使い荒すぎるわっ‼︎大阪からココまでどんだけ時間かかると思ってんねん‼︎」
「うん、お疲れ」
「うわー‼︎ムカつくー‼︎」
勢いよく開いた扉の所には、金髪の男がいる。
ギャンギャンとうるさい野郎が。