空Ⅱ
「まあ、そんなことは置いといて」
ショックを受けてる私を適当にあしらうと、ニコッと笑って続けた。
「俺は中野海里。関西にいてます。よろしくな」
「こいつは祥の手下だ。情報収集メインのな。変な野郎だけど、情報だけはアテになる」
「変な野郎って…ひどいなあー。それに、祥さんの手下ちゃうねんけど…」
「あ?手下だろ。私が祥と絡み始めた時、祥さんは俺のことよりその女なんですかとか言って拗ねてたくせによー」
「うわああ‼︎‼︎おまっ‼︎それは言うなよ‼︎」
真っ赤な顔をして暴れだす海里。
「さて、海里をいじめるのはこのくらいにして…」
「ホンマひどいわ…」
「ハッ…」
「鼻でわらうなや、鼻で」
「このうるせーのを呼んだのは、羽雲の回収と情報提供のため」