空Ⅱ
「えぇ⁈俺⁈」
「当たり前だろ。情報屋なんだから」
驚いてる金髪に笑顔を向けてやった。
「うわー…俺、羽雲の連絡先とか知らんねんけどー」
「あ?今すぐ入手しろ」
「…ハイ」
睨んでやれば、海里はシュン…っと小さくなってケータイをいじり出した。
なんかブツブツ言ってるけど。
海里が電話したり、ケータイいじったりし始めて約5分。
「はー…入手できました」
ため息をつきながら、連絡先が書かれたメモ用紙を私に渡した。
「なんで私に渡すんだよ…」
「そんなもん、希沙に頼まれたからにきまってるやろー⁈」
「あー、うん。わかった。ありがとう」
まだギャンギャン吠えてる金髪をスルーして、梓の方へ向いた。