空Ⅱ
「あのさっ!!空牙に入りませんか?!」
「空牙…??」
空牙って全国No.1の族の??
「俺、全国No.1の空牙の総長やってます」
「わりぃけど。私、入る気ねぇから」
そう言って背を向けて歩きだした。
「逃げんの??」
けど…その言葉を聞いて、私は立ち止まった。
「逃げる??」
「あんたは…自分と向き合ってない。逃げてるだけちゃうん⁇」
私は振り返って、黒髪の奴を睨んだ。
「うるせえ…。てめぇに関係ねぇだろ…」
低い声で言った。
「まあ…関係ねぇかもなあ」
「じゃあ…首、突っ込んでくるんじゃねぇよ」
「でも」
「でも、なんだよ」
「無意味な喧嘩はやめてもらわなあかんから。仲間を与えたろう思て」
無意味な喧嘩をやめさせる??
仲間…??