空Ⅱ
「希沙ー!屋上いこー!」
次の日、午前中の授業を受けた後。
お弁当を持ってウキウキしてる梓と2人で屋上へ向かう。
「うおー!さみー!」
「まあ、12月だしな」
コートを着込み、マフラーを巻いてもまだ寒い屋上。
「なんで屋上…?」
「気持ちいいから!」
寒空の下でも変わらず元気な梓を見て、微笑む。
「あと、少し2人で話したかったから!」
「…?どうかした?」
「まあまあ、食べながら話すよ」
楽しそうに笑う梓を不思議に思いながらもお弁当を広げた。