空Ⅱ




「あれ?希沙さん?」





トボトボと歩いていたら前から声がした。


思わず顔を上げれば、嬉しそうな顔をした明杜がいた。



その後ろには遊星も要も拓海もいて、さらに後ろには大和と祥もいる。





もう一度明杜に視線を戻すと、何処か心配そうな顔をしていた。








「…泣いたんですか?」


「え?」


「顔、見ればわかります」








あぁ…そうか。


泣いてたんだった。


久しぶりの声に思わず顔を上げちゃったよ。









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