空Ⅱ
それから皆と空牙の倉庫に行き、情報を交換したり騒いだりして過ごした。
大和や祥達が久しぶりに来ていることもあって、喧嘩を教わってる奴らもいたり。
楽しそうでなにより。
「希沙さん」
「お、明杜」
2階から皆の様子を眺めていると、うしろから声がしたので振り返れば明杜がいた。
そういや、さっきのお礼まだちゃんと言えてなかったな。
「さっきはありがとう」
「いえいえ。なにかあれば言ってくださいね?力になれるよう頑張りますから」
ニッコリと笑ってくれる明杜には何度も救われてるんだけどな。
綺麗な笑顔を見ていられなくて俯く。
そしてそのまま話を始めた。
「もし、自分の好きな人に彼女…いや彼氏か。いたら…明杜ならどうする?」