空Ⅱ
「なに言ってんだよ」
うつ向いた私の上から聞こえてきた声は呆れたような声だった。
上を向くと呆れた2人の顔があった。
「弱い??そんなん…うちの方が弱いよ??」
少し悲しそうな顔をする梓はやっぱり過去に何かあったのかもしれない。
「俺は…お前の仲間だ。弱い所を見せてもいいし、頼ってもいい」
「迷惑じゃないの??」
「お前がもし姫川に頼られたら迷惑か??」
悠真の言葉に私は首を横にふった。
だって梓が私を頼ってくれたら嬉しいもん…。
「だろ??それは俺らも一緒なの。わかったか??」
悠真の手が頭を撫でてくれる。
「わかった…」
私のこたえを聞いた2人は笑顔を向けてくれた。
「ありがとう…」