空Ⅱ
「んじゃ…希紗。うちから離れやんといてや」
「うん」
サボるなと空牙や雷空の奴らに言ってるので、サボるのはダメだと思い、教室に戻ってきた。
教室の扉の前でぎゅっと手を握ってくれた梓の手を握り返す。
「開けるぞ」
悠真の声と共に扉が開いた。
「あなたたち!!授業中ですよ!!どこにいっていたんですか!!」
やっべ…。
私たちが一番嫌いな数学の先生の授業中だったのか…。
「あ??てめぇに関係ねぇだろ??」
あー…。
悠真のバカ…。
「なんっですってー⁈」
ほら、ヒステリックになったじゃんか。
「本当のこと言っただけ」
「あなた…誰に向かってそんな口聞いてるのかわかってるの⁈」
「てめぇこそ俺よりバカなくせに調子のんなよ??」