空Ⅱ
「マジ、気に入らんねんけど!!」
私の前には不機嫌な梓。
今は私たちのお気に入りのカフェにいる。
「どうかしたの??」
私はミルクティーを飲みながら聞く。
「聞いてよ!!アイツさあ、うちに媚うってくんねんけど‼マジキモい‼」
あいつ…何考えてるんだろ…。
「んな顔せんといてよ…。希沙にはうちもおるし、仲沢もいてる。それに…空牙に雷空だって」
少し悲しそうな顔でそう言ってくれた。
「そうだよね。ありがとう」
私は、大丈夫だよという意味を込めて微笑みながらお礼を言った。