空Ⅱ
「呼ばれてんぞ」
「やっぱり??」
なんて言いながら席を立つ。
「ピンチになったら助けてね」
「おー。まかせとけ」
適当な返事をする悠真を軽く睨んでから教室を出た。
めんどくせぇー…。
まだ朝だよ、朝‼
やってらんねー…。
のろのろとグラウンドに向かう。
「早くでてこいやー!!びびってるんですかー?!」
「うるっせーなあ??」
叫んでるハゲの前に立つ。
「あ??誰やねん??」
「あなた達がお探しの坂本希沙ですけど??」
「お前か!!」
なんかビックリしてるし…。
調べて来たんじゃないのかよ…。
「で。何の用??」
ブレザーのポケットに手を突っ込みながら聞く。
「女の時がチャンスなんでー…。No.1くださーい」
「いや」
ニヤニヤしやがってこの野郎。
無理に決まってんだろ。
はいどうぞ。って渡す総長いると思ってんの?!
「チッ…。お前ら、やれ!!」