空Ⅱ




中に入り、幹部室に行く。


まず、ソファーに座っている優の元へと。




「優」



「…んだよ」





まだ機嫌の悪い優が私を軽く睨みながら返事をしてくれた。





「…昨日は我が儘言ってごめん。アイツ、入れていいよ」






ほんとは嫌だ。





でも、もし元に戻ってくれるなら…。





「…わかった。昨日は俺も言い過ぎた…悪かった」





少し気まずそうに、そう言った。






コイツらと一緒なら大丈夫…。



そう思うと、自然と頬が緩んだ。














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