空Ⅱ




「ん…」




今、何時…⁇




ふと目が覚めて、布団の中でモゾモゾしながら時計を見る。




昨日帰ってくると、すぐに寝てしまった。





「6時半…」





目覚ましもかけてないのに、こんなに早く目が覚めるなんて…。







「珍しいこともあるんだな…」







とりあえず、風呂入るか…。





いつもより早く起きたので、ゆっくりとシャワーを浴びる。



そして丁寧に髪を乾かして、メイクをした。









「希紗…どうした⁇熱でもあるのか⁈」






洗面所で遭遇したお父さんに、すごく失礼なことを言われた。



つか、驚きすぎだろ。








「え⁈希沙…起きたの⁈」


「…うん」


「あんた、雨降らしたいの…⁇」



「なんでだよっ」







お母さんにも驚かれるし。



そんなに驚くか⁇



自分でも珍しいとは思ったけど‼









「おはよぉー…って姉ちゃん⁈」



眠そうな目がパッチリとなって驚く、我が弟。



「おはよう、陸。失礼なこと言ったらボッコボコにすっからな」



「お…おぅ」








ニコリと笑って、陸に言われるのだけは避けた。





失礼だよな、この家族。




褒めるとかないわけ⁇













< 74 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop