空Ⅱ
「ん…」
今、何時…⁇
ふと目が覚めて、布団の中でモゾモゾしながら時計を見る。
昨日帰ってくると、すぐに寝てしまった。
「6時半…」
目覚ましもかけてないのに、こんなに早く目が覚めるなんて…。
「珍しいこともあるんだな…」
とりあえず、風呂入るか…。
いつもより早く起きたので、ゆっくりとシャワーを浴びる。
そして丁寧に髪を乾かして、メイクをした。
「希紗…どうした⁇熱でもあるのか⁈」
洗面所で遭遇したお父さんに、すごく失礼なことを言われた。
つか、驚きすぎだろ。
「え⁈希沙…起きたの⁈」
「…うん」
「あんた、雨降らしたいの…⁇」
「なんでだよっ」
お母さんにも驚かれるし。
そんなに驚くか⁇
自分でも珍しいとは思ったけど‼
「おはよぉー…って姉ちゃん⁈」
眠そうな目がパッチリとなって驚く、我が弟。
「おはよう、陸。失礼なこと言ったらボッコボコにすっからな」
「お…おぅ」
ニコリと笑って、陸に言われるのだけは避けた。
失礼だよな、この家族。
褒めるとかないわけ⁇