空Ⅱ





今まで着いて来てくれてたのは⁇



『俺ら、総長に着いていきます‼』





あの言葉はウソ…⁇








「…希沙さん」




俯いてしまった私を心配するような声が聞こえる。





「悪い、教えてくれてありがとう」




なんとか笑顔を作って答えた。




「いえ…」



言ってきた奴らは気まずそうに頭を下げてから教室へと戻って行った。






誰が…そんなこと言ってんだ⁇




この学校にはいっぱい空牙の奴らがいる。





誰が、「敵」かわからない。







嫌だ…。



仲間を…疑いたくない。









そう思うと私は靴をまた履き替えて、学校を飛び出していた。









大和…

祥…


1番、安心する奴らの顔を思いながら走った。





「どうすればいいんだよ…‼」






泣きたくて、悔しくて。

自分の力不足にイライラした。











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