空Ⅱ
「ココに居ますよ」
連れて来られたのは、普通の空き教室。
ドアのガラスの部分は黒いカーテンらしきもので隠されてるけど。
「ありがとう」
「いえ‼また、連絡くださいよ⁈遊星達も寂しがってますから‼」
「うん。また、遊びに行こう」
「はいっ‼じゃあ、俺はここで失礼します‼」
「ありがとね」
最後に可愛い笑顔を振りまいて、明杜は走っていった。
さて、この扉の向こうにあの2人が居るのか。
久しぶりに会うな。
メールはよくするけど…。
静かに扉に手をかけて、一気に開けた。
「あ⁇誰や」
祥の声だ…。
「…女はお断りだぞ⁇」
寝転んでてスカートしか見えないのか、女と分かった瞬間、大和の声が低くなった。
「そ。私でも、お断り⁇」
気にせず、ツカツカと入って2人の寝転んでるソファに近づいた。
「「……は⁈」」
ははは、マヌケ面ー。