空Ⅱ
そんなこともあって、今、こうして話してるのも迷惑かなって思ってる。
「迷惑なわけないやろ‼」
「俺は希沙に頼られたら嬉しいぞー‼」
でも、そんなこと思わなくて良かったんだって2人の笑顔をみたらわかった。
「ありがとう、祥」
「いつでも頼ってきぃや」
「うん」
「あれ⁇俺は⁇ねえ、俺は⁈」
「あー、うん。ありがとね」
あ、泣いた。
その様子をみて、私が笑うと2人は優しい笑顔を向けてくれた。
そして、すぐに作戦会議が始まった。
「さて、どうする…⁇」
「とりあえず、信用できる奴ら集めよか」
大和も祥も族の時みたいに真剣な顔つきで考えてくれる。
「希沙、信用できる奴を今日の夜9時にあの公園集合させろ」
「はい」
「そいつらと俺と祥とでなんとかするぞ」
「はい‼」
この真剣な雰囲気になると、族の時みたいに敬語になってしまう。
まあ、そういうのもいいかな。