空Ⅱ
その日の夜9時。
私は大和と祥と出会った公園でみんなと合流した。
私が呼んだのは、悠真・梓・明杜・遊星・要・拓海。
「みんな来てくれてありがと」
「気にしないでください!」
「俺ら希沙さんのためなら、なんでもしますよー!」
みんな笑顔でそんなことを口々に言ってくれて、梓は
「うちの希沙やし、協力するのなんか当たり前ー♡」
って言いながら抱きついてきた。
そんなみんなを見るとすごく安心して、私の居場所はここにある、そう思えた。
みんなで話していると少し遅れて、大和と祥がきた。
「お、いいメンバーじゃねえか」
「俺、コイツらは好きやわ」
大和も祥もこのメンバーに文句はないみたい。
「よし、作戦たてるか」
大和が声をかけると、皆が円になって集まる。
この作戦の指揮は大和と祥がとってくれるらしい。
「まずは、情報を集めねぇとな」
大和が話を始めた。
情報がないと何も出来ないからね。
「まあ、とりあえず。悠真と梓ちゃんは学校での情報を主に集めてくれ」
「「はいっ」」
「明杜と遊星と要と拓海は外からの情報を主に、俺と祥は俺らの学校からの情報を主に集める」
「「「「はいっ」」」」
「情報交換は一週間後。緊急に連絡しないといけないのは、俺と明杜と悠真に連絡すること」
皆を見渡しながら話を進めていく、大和。
こうゆう所はかっこいいのにな…。
「そんで、明杜はそこ3人に回せ」
遊星と要と拓海を指さす。
「はい‼」
「悠真は梓ちゃんと希沙な」
「はい」
「祥には俺が伝える」
そして、大和がニッと笑った。
「俺の大事な希沙をイジメてくれたお返しは、きっちりしねぇとなあ⁇」
…怖っ。
コイツだけは敵に回したくねぇな…。