空Ⅱ
バキィ…
「お前ら…空牙の悪口言ってんちゃうぞ。あぁ⁈」
思いっきり壁を殴って、ケバい奴らを睨む。
「喧嘩弱い…⁇やってみるか⁇おい、お前」
「や…あの…」
リーダー格のような女に話しかけると、目を泳がせた。
「女が総長やからって舐められたら困るんやわ。お前ら全員、ここで気絶させてあげようか⁇」
少し殺気を出しながら言うと、顔を真っ青にして飛ぶように逃げて行った。
「私キレたら大阪弁ちょっとはいってたかも…」
梓のうつったか…⁇
ま、いっか。
あー…手いてぇ…。
流石にコンクリートには負けるわ。
ちょっと血ぃ滲んでるし…。
「最悪…」