空Ⅱ
「…もう、いいよ。私のこと信じてくれないみたいだし。お前らのこと信じてた私がバカやったわ」
渇いた笑いがこぼれる。
「私のこと信じてくれない族なんてこっちから願い下げやわ‼」
もう、いい。
いらない。
こんな場所。
「美佳、よかったな。お前の思い通りになってきてるみたいで」
それだけ言い残して、教室を後にした。
なんで…あの女の言うことは信じれるのに、私の言うことは信じてくれないの⁇
私…なんかした⁇
「っ…大和ぉー…」
「え⁈どうした⁈」
気づいたら大和に電話していた。