空Ⅱ
その後、あの公園で私はまたあの8人に集まってもらっていた。
ちなみに明杜達4人も私の過去を知っている。
「…空牙、抜けてきた」
『はっ⁈』
驚いてる皆に今までにあったことを話した。
「希沙…大丈夫か⁇」
「…大丈夫じゃない」
私は心配そうに声を掛けてくれた大和の胸で思う存分泣いた。
大和は私が泣いてる間、背中をポンポンと叩いてくれていた。
こうゆう所は大人なのにな。
「もう、大丈夫か⁇」
「…ん。大丈夫」
「ちょっと梓ちゃん。希沙のことみといて」
なんとか泣きやむと、私は梓に預けられた。
「はい。どこか行かれるんですか⁇」
「あぁ、ちょっと挨拶に」
そう言った大和は「挨拶」しに行くような雰囲気ではなかった。
「ついでに俺も行くから」
大和に続いて立ち上がった祥も。
「わかりました」
梓は少しビックリしてたけど、私も久しぶりにあんなにキレてる2人をみた。
「2人とも、誰も殺さんといてな」
「殺すわけないやろ。痛めつけてくるだけや」
祥の声は尖ってて、私でも少し怖かった。
普段のふざけた様子なんか想像出来ないくらい、鋭い目つきで2人は公園から出て行った。
本当に殺さないで帰ってくるのか心配だ…。