4番目の幼なじみ
今から丁度10年前ー。

今でも覚えている。

あの二人との出会いを・・・・・。




「美愛、今日も亜季の家行こうね。」

「うん、行く~♪」

「今日は、亜季のイトコも来るから。」

「そーなんだ。」



私の名前は崎原美愛(さきはらみあ)当時4歳。


美愛のお家は小さいお店してるの。

そのお店で働いてるのが亜季(あき)。



亜季は本当に子供が大好きで、お母さんたちが忙しいときはいつもお世話になってるんだ。


美愛のお兄ちゃんも、小さいときはよく亜季のお家に遊びにきてたとかー。


美愛のお家から車で、時計の針が1・・・2・・・3・・・4つ動くくらいの時間で、亜季の家に着く。



そんなある日、美愛は出会ったの。

二人の男の子とー。



美愛が亜季のお家の玄関に入ると、見たこともない二人の男の子がいた。

美愛とは違う保育園みたい。


一人は色白で、お目々が大きかった。

もう一人は、色白さんより少し背が低かった。


それが二人の第1印象。


「おっ!拓也も淳史も来るの早いじゃん。」

亜季が笑顔で男の子の頭をポンポンする。


たくや?

あつし?


美愛は、恥ずかしがり屋さんなの。

だから、亜季のズボンを引っ張って隠れた。


でも、亜季が楽しそうに話してるから美愛は、亜季のお母さんとお父さんのもとへと走った。

少しの距離なんだけどね。


「おばちゃん、おんちゃん。
あれは誰ー!?」


おばちゃんとおんちゃんは、ハハッと笑った。


「あの二人は、淳史と拓也。
背が高いほうが拓也でね、少し低いのが淳史。
亜季のイトコなんだよ。
仲良くしてあげてね。」


イトコー。

そういえばさっき、亜季が言ってた。

最近覚えたばっかりの言葉‘‘イトコ,,


お母さん・お父さんの兄弟の孫!?だったっけ?


頭に?が並んでいる美愛を見つけた亜季が、

「美愛、美愛。こっちおいで。」

と手招きをした。

美愛・・・なんか犬みたい。


亜季は、拓也君と淳史君に説明を始めた。


「この子は亜季姉ちゃんが働いてる店の子供で、美愛っていうんだ。
淳史と同い年。仲良くしてあげてね。」


すると、その言葉を聞いた拓也君が美愛を見てニッコリ微笑んでくれた。

< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop