晴れた日の朝



「どうしたの?」

「え?」

「小野寺が言ってたじゃん、ボーっとしてるって」

「あぁ・・・うん」


康ちゃんはゆっくり、私の正面に座った。


「夏休み」

「うん」

「二人で旅行行こうか?」



蝉がうるさい。


でも、康ちゃんの声はしっかり聞こえた。








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