晴れた日の朝



その日、横山君からメールが来た。


何年も前に交換したであろうアドレスは、

いまだ、変えられてなかったみたいだ。



内容はよくわからない。


ただ、遠回しに振られたことだけはわかった。



沙奈には言えない。

てか、言ってない。


沙奈は私が康ちゃんを好きだと勘違いしてるから。


部屋は一段と静かだった。



「ただいまぁ」


どうしてこの人は、

このタイミングで帰ってくるんだろう。
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