晴れた日の朝



長谷部に相談した俺がバカだった。


「はぁ、今日はサンキュ。
ハルが待ってるから帰るわ」

「え、まだ9時だぜ!?」

「悪いな、これで足りるだろ?」


俺はテーブルに三千円を出して、店を出た。



夜の風が生ぬるい。

夏が盛ってる。

「ハル、ごめんなぁ」


呟いた言葉は繁華な街に消えて行った。



< 55 / 68 >

この作品をシェア

pagetop