晴れた日の朝



「何食べたいの?」

「なんでもいーよ」

「じゃあ、「あ!あそこのおそば屋さんがいい!」


ハルとの会話がギクシャクしなくてよかった。

楽しそうなこの子のおかげで、俺は変に意識しなくてすんでる。


「空いててよかったね!」

ハルがこんなに、はしゃいでるのは久しぶりの旅行だから。

高野先生が亡くなって、この子がお母さんとどんな生活をしてたかは知らない。

ただ、こんなに純粋に楽しそうなハルは初めて見た。




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