雨とバンビ。




それだけで、日に日にバンビを好きになっていくのが自分でも分かる。



柔らかい人柄に触れて、恋をしてしまった。



「……ねぇ」



恋心に堪らなくなって、口火を切る。



「なぁに?」



いつだって優しい眼差しを私にくれる。



「バンビの、名前は何…?」


私はバンビと呼んでるし、本当の名前は知らない。




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