雨とバンビ。




「バ〜ンビっ」



バンビが好きで堪らなくなり、後ろから抱きつく。



「おわ。ビックリするじゃん」


そういって力無く笑うバンビに、どこか違和感を覚えた。



「…どうしたの? 何か元気ないね」



いつもはもっと明るくて、笑ったら見える大きな前歯を可愛いなって毎日思っていた。



「ん…。あのさぁ、うさちゃん」



いつも以上に甘い声。



そして色っぽいバンビにドキドキする。




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