雨とバンビ。
「何でよ?私の時は根掘り葉掘り聞いてきたくせに」
その時の仕返し。
あはは。
「うるさいっ! した!したからっ」
「おぉ〜」
私のからかうような態度を見て、美華は更に怒った。
「ごめんって。私はただ…その、心配してるだけ」
恥ずかしかったけど、ちゃんと言った。
「……夏蓮?」
「先輩が、その…美華に無理矢理そういうことさせてないかって」
私がそう言えば美華は柔らかく笑った。
「大丈夫だよ。夏蓮が心配してるようなことは何もないから」