雨とバンビ。




「うん。そうだよね。応援してるから」



心から、美華の恋がずっと幸せで、と願っている。



「ありがと。……夏蓮は、」


少し言葉にすることを躊躇している美華。



「分かってる。いい加減、新しい恋しなきゃね…!」


自分で言って、泣きそうになった。



傘をくるくると回す。



あぁ。雨なんて見たくないよ。



必然的に思い出してしまうでしょう…?




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