❤不良なアイツと私の関係Ⅰ❤




少し長めの黒髪を無造作に立たせている。


前髪から覗く切れ長の目には、グレーのカラコンがはめられていて、ゾッとするくらい綺麗な顔。

整えた眉。形のいい唇、鼻。


私は彼の顔から目が離せなかった。




「マジで貫禄あんね、あの男」


「あぁ、レンヤさん?だって、本家はそっち系の本家らしいからね~」


「目ぇつけられたらやべぇしな~」


「あんだけ男のプライド語ってたくせに」


「さすがにあのオーラはヤバイだろ!こんなに近くで見たのはじめてだし。

 まさに帝王君臨って感じだな~」






“帝王君臨”





まさにその言葉はマッチしていた。





周りからの声や自分達にたかる人々にも視線一つ動かさず、堂々とした様は、




・・・まさに帝王。








< 18 / 35 >

この作品をシェア

pagetop