❤不良なアイツと私の関係Ⅰ❤





「ダイチさんの新しい女??」



急に近くにいた男が話しかけてきた。

ちょっとイカツいけど気さくそうな男。



「いや、違います。同じ学校なだけです」


「マジで!?珍しいなあ~!てっきり新しい女なのかと!
 まあ、また狙われてるのかな?」



その男はニヤリと笑った。



いやいや、こんな赤毛願い下げなんですけど。



「あ~、俺はシュンっての。よろしく。
 ちなみに北高の2年だから」


「マジで!?私も2年だよ。違う学校の子多いの?」


「ここはこの辺の奴らがレンヤさんに憧れて入ってるからな~。違う学校も結構いるよ」


「へ~、憧れね」




男の世界はよく分かんね。


ふと隣を見ると、知らぬ間にユナは男の中に馴染んでいた。



おそるべし、ユナ。


私はここの空気が異色すぎて馴染めない。




< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop