君が恋しくて


私は自分が
パジャマだったことに
気づき、急いで
壮ちゃんから離れ、
壁に背中をついて
布団を被る。




真っ赤になって
「変態!!」と叫んでいると、
壮ちゃんは呆れたように私を見た。




「栞が早く起きないから
起こしに来たんだろ」


そう言って
部屋のドア開ける。


そして去り際に一言。





「誰がそんな色気のないパジャマ
見に来るかよ ハッ」

< 3 / 30 >

この作品をシェア

pagetop