君が恋しくて


「うううう
さっぶうう」


ドアを開けると、
一面に広がる白一色。


雪が降り積もっていた。

12月20日。
もう真冬だ。



歩きながら
ちらりと壮ちゃんを見ると
私よりも身を縮こませて
マフラーに顔を突っ込んでいた。


「ぷっ」

そんな姿に
思わず笑ってしまう。





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