今宵、貴女と夢心中


鬼の面をつけた担当医が現れて、小崎くんの背中に刀を突き立てたのです。

真っ赤な鮮血が、私の顔を汚しました。

訳も分からず呆然としている私に、担当医が言いました。


次はコイツが鬼だ、さぁ逃げろ、次はお前の番だ──と。


私は立ち上がると、裸のまま病室を飛び出しました。

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