今宵、貴女と夢心中


あの子たちは、私が飛び降りれば良いと思っているのです。

そう思うだけで、恐怖で心拍数が上がりました。


死ななければ、この夢は終わらないよ


耳元で誰かが囁きます。


すると、こんな夢を見るくならいなら死んだ方が楽なのでは、という考えが生まれてきます。

だって、夢ですもの。

今死んでも、現実の私は生きているでしょう?

私は迷いました。

けれど、怖いのです。

ここから飛び降りたら、現実の私さえ死ぬかもしれない、と。

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